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「心の持ちよう」を楽にする その7

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ここまで何回にもわたって、感情との付き合い方について考えてきました。

いかがでしょう?

感情に気付き、そのまま感じ取ることができるようになり、少しだけ客観的に自分の感情について考えることができるようになって来たでしょうか?

そんなふうになると、感情が自分にフィットしてきます。

身体が感情を自然に受けとめられるようになるので、環境が変わったわけではないのに居心地が良い感じがする・・・ということが起こります。

感情とそれに対する意識というのがいかに大きいか、ということですね。

けれど、なかなか身体にフィットしにくい重要な感情があります。

それを扱ってあげないと、楽になったと思ったのに又居心地の悪い状態に揺り戻してしまい、やっぱり何も変わっていなかったと悩むことになりかねません。

その、身体にフィットしにくい感情・・・それは「コワイ」という感情です。

この「コワイ」という感情は、気付いても、それを自分で認めても、客観的に眺めてみても、なかなか大人しくなってくれません。

なぜかというと、その感情は太古の昔から私たちの祖先を守り、生存をつないできた感情であり、非常に「本能的な」防衛反応だからです。

本能的であればあるほど無意識的かつ反射的で、本人であっても操縦不可能になりやすいのです。

また、「コワイ」感情は、本人がきちんと感じる前に、精神的にも身体的にもフリーズを起こして固まってしまい、本人はきちんと捉えることさえできない・・・という状況を起こすことも多いのです。

数年前にトラウマ療法のトレーニング参加中に見た映像が今でも印象的に残っています。

それは、サバンナで草食動物が肉食動物に襲われるシーンだったのですが、皆さんは草食動物がなぜ倒れると思いますか?

当然、肉食動物に首に喰いつかれて引き倒されるから、あるいは絶命するから倒れる、と思いますよね?

けれど、カメラがとらえた映像では、草食動物は喰いつかれる直前にカキーンとフリーズを起こしてバッタリと倒れていたのです。

つまり、「やられる」「コワイ」と感じた瞬間に身体がフリーズし、バッタリと倒れるのです。

動物学者によると、それは「死の恐怖」を感じなくするために身体も精神もフリーズする仕組み、あるいは肉食動物は生きている獲物しか食べないため、固くなって倒れることで肉食動物はそのまま素通りして行くこともあり、そうして身を守る術というものが遺伝子に組み込まれているのかもしれない・・・とのことでした。

人間も本当に怖い時には、身体がフリーズして動けなくなったり、精神的にも逆に何も感じなくなったりすることがあります。

いわゆる「乖離(かいり)現象」ですね。

「乖離」してしまうと、身体で起こっていることも精神的に起こっていることも、本人にも把握できなくなってしまいます。

つまり、今まで感情との付き合い方としてお話してきたような「気付く」「認める」「客観的に考えてみる」ということがなかなかできなくなってしまうのです。

そのため、「コワイ」感情に(本人が気づかぬ内に)実は囚われている場合、「自分が何を感じているのかよく解らない。でもなんだか得体のしれない不安感があり、落ち着かなくて居心地が悪い。」という状態になってしまうのです。

しかも、自分や家族が明らかに記憶しているような事故・事件の場合はまだ原因がつかみやすいのですが、誕生前や出生直後に経験していたこと(母体がなんらかのショックを受けていた・出生時の仮死状態等)、生まれた時から家庭内で繰り返し起こっていて日常化あるいは正当化されていたこと(夫婦喧嘩・酒乱家族の暴言暴力など)、表面的には顕在化しにくい状況下で起こっていたこと(夫婦間のモラハラ等)、は本人にも自覚がなく、原因がわからないことが多いのです。

あなたはどうですか?

得体のしれない居心地の悪さをずーっと抱えてはいないでしょうか?

小さなお子さんの場合も、このように何か「コワイ」感情が起きるか起きていたのにそれを十分表現して落ち着かせてもらえない内に身体的・精神的フリーズが起きてしまっていた場合、何だか人と落ち着いて関われない、対面できない、注意を人にしっかり向けられない、知らない場所が極端に苦手でじっとしていられない、等の特徴が現れる場合があります。

そうなると最近ではまず発達障害が疑われ、発達障害向けの特別支援が始まることも多いのですが、私の印象では、そのように扱われている子の内かなり多くの子が実は「何かの原因で身体的・精神的フリーズ、つまり神経学的に乖離を起こしている」のではないかと感じています。

もちろん実際に発達障害を抱えている場合もあり、またどちらにしてもそのお子さんに適した丁寧な関わりが必要となるので、「特別な」関わりがされるのは悪いことではないのですが、発達障害だから「能力的に弱い」と決めつけてしまう前に、

・「穏やかで楽しく、体温を感じる関わり」によって十分な安心感・安全感を確保しながら「神経の解凍」の時間を持ち

・さらに神経が緩み成長・発達し始めるのに必要な前庭刺激(揺れなどの平衡感覚刺激)や体性感覚刺激(触覚・固有覚)を十分に体感し、

・たくさん笑ったり、怒ったり、泣いたりして感情を耕し、

・大声を出したり身体を動かしたりしてたまっていた「怖さ」を神経的に解放(ディスチャージ)し、

・驚きや興味や関心を持って色々なことを一緒にしていくことで、「恐怖や不安を超えていくと何か面白く楽しいものがある」という信念を持てるようサポートしていくこと

・・・が必要なのだと思うのです。

 

大人の「コワイ」も実は同じです。

まず、神経を「解凍」しましょう。

「コワイ」気持ちの時は、あなたは十分に「安全」が確保されない状態なのですね。「安全」を確保する方法を考えて実行しても良いのだということに気付いて下さい。

まず一旦、安心安全な状態を確保してみて下さい。

その上で、大丈夫な分だけ、ほんの少しずつで良いので向かいたい方向へ一歩ずつ歩を進めていきましょう。

その時、一歩一歩の歩幅を、自分が思うよりもちょっぴりだけ小さくしてみるのがコツです。

無理に大きな一歩を踏み出さない。身体が拒否してしまいますから。

でも、小さく小刻みに、無理のない範囲で踏み出していくということを続けると、ふと振り返った時に、確かに進んでいる自分に気が付きます。

そうすると、自分に自信ができて、もうちょっとだけ一歩を大きくすることができるようになってきます。

 

それから、永い間「コワイ」をためてきた人は、不安感から自分へのダメ出しや自分いじめが得意になってしまい、「ダメな自分」「できていない自分」を人に知られるのが怖い、そのせいで人と関わるのが怖い、となってしまっている方も多いです。

もし、あなたがそうなら是非知ってほしい考え方があります。

それは・・・できていないことは全て「只今練習中!」あるいは「これから練習開始!」と思うこと!

つまり、「自分って〇〇だな・・・。」と自分いじめの思考が起こる。

「よし、これからだな。只今練習中。自分は今、成長過程!」と思う。

そして、どうなりたいのか考えてみて下さい。

そしてできるだけ「こういう風になる」という内容を言葉にして言うこと(言語的定義を脳に与える)。

そうすると、脳は与えられた言葉に帳尻を合わせようとして段々そうなるために必要な「気付き」を集めてくるようになります。

「練習中」だから「これからこれから!」と思うこと。
そして「こうなりた~い」と思うことを言葉にして表していく(言語化する)こと。

この二つでずいぶん「心の持ちよう」は変わります。

自分に対しても、お子さんに対しても同じです。

是非、試してみて下さいね!

あなたの幸せを心から応援しています (*^^*)

 

shimakonでした!

Dreamersというキュレーションサイトの方に、ザックリと全体像をまとめてみています。そちらもどうぞ (*^^*) ⇩

http://datenomizukami.whdno.com/

 

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